24歳会社員のおにぎりです。
この記事では『竹の文化誌』(スザンヌ・ルーカス著)をご紹介します。
日本人にとって、竹はとても身近な存在です。
庭先や山に生えている竹林を見たことがある方も多いでしょうし、食卓にはタケノコが並び、夏には流しそうめんのイメージもあります。
けれども、「竹」という植物の本当の魅力や、文化や環境との関わりについて深く考えたことはあるでしょうか。
そんな竹の多面的な魅力を一冊にまとめているのが、『竹の文化誌』です。
衣食住から環境問題、さらに歴史や文化にまで踏み込み、竹の魅力を学べる本です。

竹に少しでも関心がある方におすすめの本です!
読み始めたきっかけ
この本を知ったのは、竹や笹が大好きな友人に勧められたことがきっかけでした。
正直、それまでは「竹や笹のどこにそんなに魅力を感じるのだろう?」と疑問を持っていました。
私自身、竹といえば
「成長が早すぎて管理が大変」
「放置するとどんどん広がって迷惑」
というネガティブな印象が強かったからです。
使い道もせいぜい流しそうめんくらい。
そんな程度の認識しかなかったのですが、本を読み進めるうちに「竹ってこんなに可能性に満ちた植物なのか」と驚かされました。
読んで変わった竹のイメージ
『竹の文化誌』を通して知ったのは、竹が持つ驚くほど多彩な用途と、
私たちの暮らしとの深い結びつきです。
- 成長が早く、多くの二酸化炭素を固定できる
- 木材に匹敵する、あるいはそれ以上の強度を持つ
- 竹林独自の生態系を生み出し、そこにしか生息できない鳥類も存在する
これまで迷惑植物だと思っていた竹が、実は環境問題を解決する可能性を秘めた植物
でもあることに気づきました。
管理をしっかり行えば、建材や食材、さらにはエネルギー資源としても活用できる
万能素材になる。
そんな視点は新鮮で、竹の見方が180度変わりました。

竹は環境問題を解決する可能性を秘めた植物
印象に残ったトピック
本の中で特に心に残った内容をいくつか紹介します。
竹の繁殖戦略
竹は、開花して種子を作る以外にも、地下茎や新しい桿を通じて繁殖します。
つまり、花を咲かせなくても群生を広げられるという特徴を持っているのです。
さらに「一回結実性」と呼ばれる種もあり、一度だけ種子を作ると親が枯死するという驚きの仕組みがあることも知りました。
竹の多様な利用法
昔から竹は、生活のあらゆる場面で活用されてきました。
道具や建材、食器はもちろん、タケノコは種の判定にも使われるなど、実に幅広い役割を担ってきたことに改めて驚かされます。
竹とスポーツ
本書には、竹を使った昔のスポーツの紹介もありました。
世界各地で人々が竹を使って遊びや競技を楽しんでいたことを知り、竹を通じて文化や価値観の広がりを感じました。
環境問題への応用
竹を使ったファイトレメディエーション(植物による土壌浄化)の可能性についても触れられていました。
環境問題を解決する鍵として、竹の存在がますます重要になっていくのではないかと思いました。
感想
写真と解説の分かりやすさ
専門用語は確かに多いですが、丁寧な解説が付いているため、植物に詳しくない読者でも十分に理解できます。
また、カラー写真がふんだんに使われており、眺めているだけでも楽しめるのも大きな魅力です。
竹林の写真や竹を使った工芸品の美しさには、思わず見入ってしまいました。
文字情報だけでなく、視覚的にも竹の魅力を感じられるので、読書体験としても充実感がありました。
竹を中心に考える面白さ
『竹の文化誌』を読んで感じたのは、ひとつの植物を中心に据えて世界を見る面白さです。
竹を視点に歴史や文化、環境問題について書かれており、普段の生活では気づかないつながりが見えてきます。
たとえば「竹林依存性鳥類」という存在。
竹林がなければ生きられない生物がいることを知り、竹林を守ることはただ景観を残すだけでなく、生態系全体を守ることにもつながるのだと学びました。
竹を起点に考えると、地球環境や私たちの暮らしのあり方まで視野が広がっていく。
そんな知的な刺激を与えてくれる本です。
まとめ
最初は「身近だけど少し迷惑な植物」というイメージしかなかった竹。
けれども『竹の文化誌』を読むことで、
竹が持つ驚異的な成長力、
文化的な役割、
そして環境問題解決への可能性を知り、
その印象は大きく変わりました。
竹を見つめ直すことは、私たちの暮らしや未来を考えることにもつながります。
日常で見慣れた竹林も、きっと今までと違った目で眺められるはずです。
竹に少しでも興味がある方、環境問題に関心のある方に、ぜひおすすめしたい一冊です!
以上、『竹の文化誌』のレビューでした。



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