24歳会社員のおにぎりです。
20代の私たちにとって、これからのキャリアで避けて通れないのが
「アウトプットの質」です。
どんなに努力してインプットをしても、それを相手に伝わるかたちで
表現できなければ評価されない。
逆に、的確で魅力的なアウトプットができれば、
仕事でもプライベートでも人から選ばれる存在になれます。
今回ご紹介する水野学さんの『アウトプットのスイッチ』は、
その「どうすれば伝わる形でアウトプットできるか」を教えてくれる一冊。
くまモンの誕生秘話や旭山動物園の事例など、身近で分かりやすい例が多く、
読んでいるだけで「自分もできそうだ」と前向きな気持ちになれました。
この本を読めば、
「人に選ばれるための思考法」を学ぶことができます。
20代のうちにこの感覚を掴めれば、
今後のキャリアや生き方に大きな差がつくと感じました。
・商品やサービスを企画・販売する仕事をしている人
・ロゴやパッケージなどデザインに関わっている人
・自分のアイデアをもっと人に伝わる形にしたいと思っている人
『アウトプットのスイッチ』とは?
本書は「売れる仕組みをつくるためのアウトプット」をテーマにした実践的な本です。
水野さんは「アウトプットには2種類ある」と言います。
- 意識的なアウトプット
品質、価格、デザイン、パッケージ、広告など、消費者が目で見て判断できるもの。 - 無意識のアウトプット
発信する人や会社の価値観や想い。ブランドの背景にあるもの。
どちらも揃わないと「売れる商品」は生まれません。
つまり、単におしゃれなロゴや広告を作るのではなく、
「企業や商品の本質を見抜いて、それを的確に表現すること」が大事だというのです。
具体例で学ぶ「売れるアウトプット」
読んでいて特に印象に残ったのは、実際に成果を出した事例の数々です。
① くまモンの誕生秘話
熊本の地域活性化キャンペーンから誕生した「くまモン」。
当初は「ロゴを作ってほしい」という依頼から始まりましたが、
水野さんが提案したのはロゴではなくキャラクターでした。
キャラクターの色や名前に至るまで、徹底的に考え抜かれた背景があります。
「本質は何か」を突き詰めたからこそ、くまモンはここまで多くの人に愛される存在
になったのだと実感しました。
② 旭山動物園の復活
動物の「らしさ」を最大限に引き出す展示方法に切り替えた結果、
来場者数が飛躍的に増加。
既存の資源でも「見せ方」を変えることで、新しい価値を生み出せることを示しています。
これらの事例を読むと、「自分の仕事や趣味でも応用できるのでは?」
と考えさせられました。
たとえば資料作成やプレゼンでも、「本質を突き、どう魅力的に見せるか」
を意識するだけで、相手の反応が大きく変わるはずです。
印象に残ったフレーズ
- 「『アウトプットの質』が、売れるか売れないかを決める」
- ”売れる”をつくる三原則
――①「ブーム」をつくる、②「ブランド」をつくる、③「発明」する」 - 「常識破りのことをするときには、理屈できちっと説明していかなればなりません。」
特に最後の言葉は、直感に頼りがちな20代の私にとって刺さりました。
感覚は大事だけれど、相手を納得させるには言葉で説明できる力が必要。
これは社会人としての基本でもありますよね。
20代が学ぶべき「本質を突く力」
本書を読んで感じたのは、「本質を突く力」がどれだけ重要かということ。
流行や見た目に流されるのではなく、「そもそもこの商品やサービスの魅力は何か?」
を見極めること。
そこに光を当てれば、人の心に刺さるアウトプットができるのです。
私自身、仕事でプレゼン資料を作るとき、つい装飾やデザインに時間をかけてしまいます。
でも、本当に大事なのは「伝えたい本質」が何かをまず明確にすること。
そのうえで必要なものを足し、不要なものを削ぎ落とす。
この本を読んでからは、資料作りの力を入れる場所が変わりました。
まとめ
『アウトプットのスイッチ』は、ただのマーケティング本ではなく、
「人に選ばれるための思考法」を教えてくれる一冊です。
20代のうちに「アウトプットの質を高める習慣」を身につければ、
どんな業界でも強みになるはず。
「なんとなく良さそう」で終わらせず、「なぜ良いのか」を言葉で説明できるようになる。
そんな力を得られるのが、この本を読む未来です。
アウトプットに自信がない人や、アイデアをもっと形にしたい人は、
ぜひ手に取ってみてください!
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