24歳会社員のおにぎりです。
この記事では、20代におすすめの本として、
『語彙力こそが教養である』をご紹介します。
「自分の考えをうまく伝えられない」
「なんとなく説明が回りくどくなってしまう」
──そんな悩みを抱える20代は多いのではないでしょうか。
私自身もその一人です。会議や日常会話の中で言葉が出てこず、
もどかしい思いをしたことは数え切れません。
そんな私が出会ったのが、齋藤孝さんの著書『語彙力こそが教養である』です。
この本は、語彙力を鍛える具体的な方法を提示してくれるだけでなく、
「語彙とは教養そのものであり、それが人の知的レベルを一瞬で映し出す」
と気づかせてくれました。
この本を読み、語彙力を鍛えれば、
言葉の幅が広がり、人間関係がスムーズになるだけでなく、
自分の世界の見え方までも変わっていきます。
20代のうちに語彙力を鍛えておくことは、
今後のキャリアや人生を豊かにするための大きな武器になるはずです。
語彙力を鍛えることの意味
齋藤孝さんは、本書の中で「語彙力は教養そのもの」と断言しています。
確かに、語彙が豊かであることは単なる知識の多さではなく、
自分の考えを的確に表現できる力に直結します。
例えば、同じ「すごい」という一言でも、
「感動的だ」「圧巻だ」「鳥肌が立つ」など、
状況に応じた語彙を選べる人は知的に見えるし、
相手に与える印象も全く違います。
逆に、語彙が乏しいと「なんかすごい」「やばい」で片付けてしまい、
説得力を欠いてしまいます。
本書を読み進めるうちに、語彙力が単なる言葉選びの問題ではなく、
自分の人生の質そのものに関わっていると気づかされました。
語彙力を増やすための具体的な方法
本書の魅力は、具体的な実践法を示してくれる点にあります。
特に印象に残ったのは以下の方法です。
インプットは「毎日の読書」
語彙は基本的に「人の言葉」から学ぶもの。
本書では、エッセイを読むことを推奨しています。
なぜなら、エッセイは著者の考えや感情の集大成であり、
豊かな語彙に触れるのに最適だからです。
また、歴史や古典に出てくる故事成語も重要な語彙の源泉だと紹介されています。
私は歴史が苦手で「三国志なんて難しい」と避けてきましたが、
語彙を学ぶ上で避けては通れないと痛感しました。
レビューや要約であらすじを押さえてから読む、
といった工夫をすれば、ハードルは下がります。
専門用語は短期集中で覚える
難解な専門書を読むときは、まずその分野の専門用語を2週間ほどで集中してインプットする。
これにより、その後の読書がぐっと楽になるといいます。
確かに、新しい業務や勉強を始めたときも、キーワードを早めに
押さえると理解がスムーズになりますよね。
語彙アンテナを高める3ステップ
- ステップ0:認識を改める
 - ステップ1:頼りがちな語彙を見つける
 - ステップ2:NGワードを封印する
 - ステップ3:NGワードを別の言葉で言い換える
 
例えば、「やばい」を多用している人は、
それを「危険」「最高」「感動的」など、
状況に合わせて言い換える。
たったこれだけで会話の印象が大きく変わるのです。
語彙と出会うための本や作品
本書では、語彙力を磨くために触れるべき作品が数多く紹介されています。
- 三国志 … 故事成語や表現の宝庫。特に年上の方との会話で威力を発揮。
 - シェイクスピア … 愛・嫉妬・親子関係など普遍的なテーマが凝縮。翻訳の比較もおすすめ。
 - 夏目漱石 … 日本語を極めるならこの人。
 
さらに、情報量の多いドラマや、
推理小説『ダ・ヴィンチ・コード』『そして誰もいなくなった』なども
「語彙を楽しみながら鍛える」教材として紹介されています。
正直、「語彙力を鍛える」=「堅苦しい古典ばかり」というイメージを
持っていましたが、ドラマやミステリーも立派なトレーニングになると知り、
少し気が楽になりました。
語彙力を定着させるアウトプットの工夫
インプットだけでは語彙は身につきません。大事なのはアウトプットです。
本書では、
- 会話の中で新しい単語が出てきたらオウム返しする
 - 印象的な言葉はメモし、すぐに自分の言葉に組み込む
 - キーワード化して整理する
 
といった方法が提案されています。
特に「オウム返し」はシンプルですが効果的。
会話の中で「確かに〇〇って〜ですね」と返すだけで、自然に語彙が身につきます。
また、短い文章の中にこそ人柄や思考の深さが表れると本書は述べています。
だからこそ、語彙を大切にすることが、自己表現を磨く第一歩なのだと感じました。
20代で語彙力を磨く意味
社会人になって感じるのは、「説明がうまい人は信頼されやすい」ということです。
語彙力があると、上司や同僚に対して説得力を持って話せるし、
取引先にも好印象を与えられる。
逆に言葉が乏しいと「この人は浅いな」と思われてしまうリスクすらあります。
20代はまだ知識も経験も途上ですが、だからこそ語彙を意識的に鍛えることで、
一歩抜きん出ることができる。
将来のキャリアアップや人間関係の構築に直結するのです。
まとめ
『語彙力こそが教養である』は、単に「語彙を増やそう」と呼びかける本ではありません。
語彙を「教養」そのものと位置づけ、その鍛え方を具体的に提示してくれる一冊です。
- 語彙力が豊かになれば、見える世界が変わる
 - 語彙は会話や説明力に直結する
 - 語彙を磨くには、毎日の読書とアウトプットが欠かせない
 
この本を読んでから私は、意識的に新しい言葉を拾い、会話で試すようになりました。
少しずつですが、自分の伝え方に手応えを感じられるようになっています。
20代の今こそ、語彙力を鍛える最高のタイミングです。
未来の自分をより知的に、より豊かにするために、ぜひこの一冊を手に取ってみてください!
以上、『語彙力こそが教養である』の本音レビューでした。

 

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