【要約・感想】「話が面白い人」は何をどう読んでいる?

コミュニケーション・言葉

話が面白い人になりたい

そう思って本を読んでいるのに、内容をうまく説明できなかったり、感想を聞かれると黙ってしまったりする。

20代のうちは、そんなもどかしさを感じた経験がある人も多いのではないでしょうか。

実は、話が面白い人は特別な才能や語彙力を持っているわけではありません。
違いはただ一つ、本の読み方です。

今回紹介するのは、文芸評論家・三宅香帆さんの著書
『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』

本書は、「読書=知識を覚えるもの」ではなく、読書をアウトプットにつなげる技術として捉え直します。

「なぜ引っかかったのか」「自分はどう感じたのか」
を言葉にすることで、読書がそのまま会話力や文章力につながっていく

—そんな話が面白くなる読書術を、具体例とともに教えてくれる一冊です!

こんな人におすすめ!

  • 読書が苦手
  • 本は読んでいるのに話が広がらない
  • 感想を言うのが苦手

と感じている20代に、特におすすめです!

『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』の要約

アウトプット読書術

本書は、話が面白い人の読書術をテーマに、読書を「知識をためる行為」から「アウトプットにつなげる技術」へと捉え直す一冊です。

著者は、面白い話ができる人は多読家ではなく、読書中に

  • どこが引っかかったか
  • なぜそう感じたのか
  • 自分はどう思ったか

を言語化しながら読んでいると説いています。

要約や感想に正解を求めず、自分の視点を育てる読み方が、会話力や文章力を高めます。

話すのが苦手な人や、読書をアウトプットに活かしたい20代に向けた実践的な読書ガイドです。

物語鑑賞「五つの技術」

著者は、作品を言葉にするための視点として、以下の「五つの技術」を紹介しています。

  1. <比較>ほかの作品と比べる
  2. <抽象>テーマを言葉にする
  3. <発見>書かれていないものを見つける
  4. <流行>時代の共通点として語る
  5. <不易>普遍的なテーマとして語る

これらの視点を意識することで、読書体験をより深く言語化できるようになります。

著者の紹介(三宅香帆)

三宅香帆(みやけかほ)さんは、1994年生まれの文芸評論家。

京都大学大学院を修了し、古典文学から現代小説、マンガまで幅広く読み解いてきた方です。

代表作には、

  • 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』
  • 『「好き」を言語化する技術』

などがあり、「なぜ読むのか」「どうすれば言葉になるのか」を分かりやすく言語化してくれます。

本書でも、著者の圧倒的な知識量と、作品への熱量が伝わってきました。

どの本・映画・作品の紹介にも「本当に好きで語っている感じ」があり、自然と引き込まれるのも印象的です。

感想

読書は「比較」してこそ深まる

この本を読んで強く感じたのは、一冊を深く読むだけでは、話は面白くならないということ。

面白い話ができる人は、

  • 本と本
  • 本と映画
  • 小説とエッセイ

といったように、常に頭の中で比較しています。

読書に限らず、映画を観たり、美術館に行ったりすることも、思考の幅を広げてくれる。

インプットそのものが、表現の土台になるのだと実感しました。

「読書ガイド」としても優秀

本書のもう一つの魅力は、具体的な作品が数多く紹介されていることです。

たとえば、

  • 『成瀬は天下をとりにいく』
  • 『成瀬は信じた道をいく』
  • 『街とその不確かな壁』
  • 『キレイはこれでつくれます』
  • 『二木先生』
  • 『おいしいごはんが食べられますように』

など、ジャンルも幅広い。

これらの作品を読んだあとに、もう一度本書を読み返すと、きっと違う視点や新しい気づきが得られるはずです。

「読む→戻る→考える」という循環が自然に生まれる点で、読書ガイドとしても非常に優れています。

知識が増えると、話は自然と広がる

話題作の本やドラマ、映画を知っているだけで、会話の選択肢は一気に増えます。

知識は、そのまま自分の言葉の引き出しになります。

「最近あれ読んだ?」
この一言に答えられるかどうかで、会話の流れは大きく変わる。

本書を読んでから、インプットを「将来の会話のため」に意識的に増やしていきたいと思うようになりました。

これから実践したいこと

これからは、
「何を読んだか・観たか」だけでなく、
「そこから何を感じたか」をメモに残そうと思います。

短くてもいい。一言でもいい。
記録することで、自分の考えや言葉は確実に育っていくはずです。

あわせて読みたい本

本書を読んだ人に、ぜひおすすめしたいのが
『語彙力こそが教養である』です。

この2冊には共通するメッセージがあります。
それは、古典文学を「知識として持っておく価値」の大きさ。

直接使わなくても、例え話や考えを整理する場面で、古典の知識は強い武器になります。

  • 現代の読みやすい作品を入口にする
  • 要約やレビューで全体像をつかんでから読む

といった、古典へのハードルを下げる方法を提示してくれているのが印象的でした。

あわせて読むことで、
「面白い話をする力」と「語彙力」を同時に鍛えられると感じます。

まとめ

『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』は、
読書を「インプット」で終わらせたくない20代にこそおすすめの一冊です。

本を読む目的が変われば、読み方も変わる。
読み方が変われば、言葉が変わる。
言葉が変われば、人生の選択肢もきっと広がる。

「話が面白い人になりたい」
そう思った今が、読書を見直すタイミングかもしれません。

ぜひ読んでみてください!

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